病気には治療法として選択してはならないもの、治療をする上で禁止されるもの、いわゆる禁忌がありますが、腰椎椎間板ヘルニアにもこれに当てはまります。
例えばカイロプラクテイック療法では、ヘルニアを発症している椎間板自体にかかる負荷を減らすことで症状を軽減させることが目的ですが、腰椎椎間板ヘルニアの部位の直接の矯正は禁忌となります。
腰椎椎間板ヘルニアの手術をして患部を操作する以外では、整形外科での保存療法、鍼灸院での灸など、ほとんどの療法で患部の矯正は禁忌として扱われています。
また、体操療法をする場合でも、腰を反ったり捻ったりしてヘルニア自体の動作を激しくさせる体操は禁忌です。
腰椎椎間板ヘルニアに効果が高いとされる体操に、マッケンジー体操(マッケンジー法)と呼ばれるものがあります。
これはニュージーランドの理学療法士であるマッケンジー氏が考案した腰部の伸展をメインとするエクササイズですが、特に日本では腰椎椎間板ヘルニアには禁忌とされていた、腰を反る方向へ動かすことを取り入れた体操方法です。
また、現在では多くの整形外科でも、このマッケンジー体操を指導しています。
日本人の体質や生活習慣にとって昔はよくなかった姿勢が、今ではほとんどの日本人にとって効果があるという一例です。
また腰椎椎間板ヘルニアではカイロプラクテイック自体が禁忌であると言われることが多くあります。
これは、日本の法制度とカイロプラクテイックの有効性との間のギャップが原因です。
実際、カイロプラクテイックは、軽度の症状には有効性が高く、髄核がほぼ脱出してしまったような重度の症状の場合は、外科手術を適用することが一般的です。
腰椎椎間板ヘルニアに悪影響を与えるとされる治療法や生活習慣には、一般的に症状の重さなどによって変わってくるものもあります。
これらの判断については、やはり医師とよくコミュニケーションをして見出していくことが必要です。

