腰椎椎間板ヘルニアの診断において、画像検査や理学的なテストは重要な位置を占めます。
画像検査では主にレントゲンやCT、MRIなどの方法を用います。特にMRIは腰椎椎間板ヘルニアなどの痛みには効力を発揮します。
またMRIでは腰椎椎間板ヘルニアが神経を圧迫する様子なども鮮明に映し出すことができますが、その反面感度が良すぎる性質を持っています。
つまり、腰椎椎間板ヘルニアの症状の無い映像も同時に映す出すため、痛みの部位を特定するためにブロック注射などを併用することもしばしばです。
またMRIの撮影には比較的長時間を要するため、CTなどの結果と照合してうまく導き出すことも多く行われています。
腰椎椎間板ヘルニアの治療における理学テストとして、SLRがあります。
腰椎椎間板ヘルニアには前屈時には腰の痛みおよび下肢痛が誘発されやすくなるため、SLR(下肢伸展挙上)によって下肢痛が誘発されれば陽性判断されますが、高齢者の場合には神経の緊張度の低さによって陰性である場合も多いため、FNST(大腿神経伸張)などを併用して判断されます。
大腿神経伸張は腹臥位をした時に腿を上方に引き上げ、大腿神経に沿って疼痛が誘発されれば陽性と判断されます。
またこの場合、L3-L4ぐらいの上位レベルで腰椎椎間板のヘルニアの疑いが濃くなります。
SLRで陽性になった場合、SLRテストよりもわずかに下肢を下げて、股関節を内転させます。
このボンネットテスト(Bonnet sign)で痛みが悪化すれば腰椎椎間板ヘルニアの疑いが強まります。
理学テストは、腰椎椎間板ヘルニアの自覚症状などの問診と並行して、理学療法士によって画像検査の前に行われます。
この結果と画像検査との一致内容をチェックし、腰椎の椎間板ヘルニアが陽性であるかを判断し、またその部位をも明確にします。
また、理学テストや画像検査は、腰椎椎間板ヘルニア診断時の陽性テストのみならず、治療の段階においても症状の経過を観察するための重要な材料になります。

