腰椎椎間板ヘルニアの疑いがあって診断をする場合、医師との問診や画像診断などと共に、体の特定の部位を動かしてその反応を見るための理学的な検査が試行されます。
この中で体の部位の自然な反応をテストするものが反射検査です。
腰椎椎間板ヘルニアの圧迫による、神経根の影響を調べるために用いられるのが、アキレス腱反射や膝蓋腱反射によるものです。
これは、膝の下やアキレス腱をハンマーなどで軽くたたいて、結果として反射が起こるかどうかを調べる検査です。
また、足に触れた場合に単純に触覚があるかどうかをを調べるのが知覚検査です。
足の親指を反らせたり他の足指を動かす力がどのくらいあるかを調べるために筋力検査も行われます。
また、腰椎椎間板ヘルニアの有無を調べるために、下肢伸展挙上テストが行われます。
これは、仰向けに寝た姿勢で脚を伸ばしたまま上方へ上げていく方法ですが、正常な場合は80~90度まで上げられるのに対し、腰椎椎間板ヘルニアにより、神経根が圧迫されている場合は、約30度程度で下肢の痛みを訴えることが多くなります。
反射テストで重要な要素として、筋肉の緊張を見ることがあります。
腰椎椎間板ヘルニアは20代から50代の働き盛りの方に多く起こるものですが、筋肉が衰えた高齢者の場合、筋肉の緊張が少ないため、よい判断材料になることが少なくなりますので、様々な角度からのテストが必要になります。
またリハビリによって筋肉を鍛えた結果、筋肉がより正常になってきますので、そのことも考慮に入れる必要が出てきます。
反射テストは主に下肢についての痛みを調べますが、10パーセント程度の腰椎椎間板ヘルニアの痛みという場合があります。
このためレントゲンやMRIなどの画像診断を併用して、腰椎椎間板ヘルニアの症状を確定しますが、腰椎椎間板ヘルニアの症状が悪化してきて下肢の症状が次第現れてくることがしばしばです。
腰椎椎間板ヘルニアの痛みが大きく、反射テストや画像診断ができないというケースもあります。
この場合はブロック注射などを用いて、痛みを軽減させてから検査をするか、ベッドで安静にして痛みが消えるのを待ちます。

