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日常生活が鍵を握っています

腰椎椎間板ヘルニアの予防、そして改善のために、日常生活の上で注意すべきことは多くあります。腰椎椎間板ヘルニアの主な原因となるのは、縦のストレスと反るストレスです。

その他に腰椎椎間板ヘルニアの原因として、日常生活での姿勢の悪さがあります。姿勢には正しい姿勢がありますが、公の場において正すという場合の姿勢が腰椎椎間板ヘルニアにもよい、ということはなく、また、同じ姿勢を長く保つよりも、行儀が悪いと言われるような種類の姿勢を混ぜながらでも姿勢を変えることが大切です。

腰椎椎間板ヘルニアを予防するための正しい姿勢の基本は、背骨の形に沿ったS字カーブです。この正しい姿勢を日常生活で意識すれば、日本人に特有の肩こりや頭痛などの予防にも役立ちます。



ですが、日本人の8割以上の方が、この正しいS字カーブを保つことが出来ていません。その原因として考えられるのが、現代社会の環境の変化によるものです。

現代社会は便利なサービスが増えるに辺り、人が体を動かして活動する場が少なくなってきています。このS字カーブを描けなくなる最大の原因は筋力の低下です。

人間は骨以外、筋肉と腱で出来ています。この骨を支える筋肉や腱が衰えると、必然的に体のバランスを崩していきます。

また、最近では運動不足の若者が目立つようにもなり、正しいS字カーブを描けていないため、腰椎椎間板ヘルニアだけでなく、頭痛や肩こりなど現代病と言われる症状で悩まされている若者が増えています。

S字カーブを描けなくなる最大の原因は筋力の低下とお伝えしましたが、その中でも脚周りの筋力が低下が一番の問題です。現代人は車やバイク、エレベーターやエスカレータなどの普及によって、脚を使うという動作が本当に減っています。

体のバランスを支える上で一番大事なのが脚の筋力です。人間の土台である脚の筋力が衰えると、必然的に体全体のバランスが崩れていきます。崩れるのは下から崩れていき、最初に腰椎の角度が変わっていきます。

このように体のバランスが崩れだすと、最終的に一番上にある頭を支えようとして、頚椎の角度が変わっていき、不自然に前のめりに体勢を取るようになります。これも、腰椎椎間板ヘルニアの原因の一因です。

このような状態は、いわゆる猫背と言われます。この姿勢は長期間続けていると、体はどんどんバランスを崩していき、腰椎椎間板ヘルニアの原因だけでなく、側弯症などにもなっていきます。

このようなことから、腰椎椎間板ヘルニアでない人も、日常生活の中で脚の筋力をしっかりと保ち、体全体のバランスを保つということは健康を維持するにも、とても必要なことなのです。

また、日常の食生活の偏りを正すことも、腰椎椎間板ヘルニアの予防として効果があります。また、太りすぎの方は特に注意が必要で、骨がそれほど太くないのに、脂肪ばかりが多い方などは要注意です。

腹筋や背筋を鍛えながら体重を減らしていけば、腰への負担が軽減され、動作にも余裕ができて、かけられる負荷の限度もアップし、腰椎椎間板ヘルニアの予防になります。また、コラーゲンやコンドロイチンなどの軟骨系を多く取ることで、軟骨の健康を保つことができます。

日常動作の中で最も腰椎椎間板ヘルニアの危険が高いのが、重いものを持つ動作です。足を曲げないで一気に抱え上げるなどの動作は出来るだけ控え、段階的に持ち上げるようにすることが必要です。

特に腰椎椎間板ヘルニアの改善策としても有効なものとしては、同一姿勢を長い間とらない、太らないこと、中腰の姿勢をとらないなどの一般動作関連があり、その他にも、寝る際の敷布団は固いものがよい、あぐらより正座をする、立ち上がる際には背中を伸ばしたまま立ち上がるなどが腰椎椎間板ヘルニアの改善のために有効なようです。

なかなか自分ではチェックできない、つい日常の習慣が出てしまいがちという方は、家族の方にチェックしてもらったりすると良いと思います。

またはビデオを一定時間撮影するなどして、医師に詳細にチェックしてもらうことも有効ですが、あまり無理をお願いするのも気が引けますので、自分でチェックする時間を作ったりすることも有用と思います。

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