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若年性の腰椎椎間板ヘルニア


腰椎椎間板ヘルニアは、中高年の方が多く発症する病気だというのが世間一般の認識だと思われますが、最近では10代や20代が発症する「若年性の腰椎椎間板ヘルニア」が問題になっています。

また10代や20代が多く発症するのは腰だけでなく、首のヘルニア、つまり頚椎ヘルニアも特に問題視されています。ヘルニアを発症する原因は現在でも様々な議論がなされており、不摂生や筋力の衰え、遺伝的問題などが原因とされています。

またその他に食生活の偏りなどが原因による肥満や骨の弱体化、塾通いなどにより座り姿勢を長く続ける機会の増加、テレビ視聴やゲームを行う時間の増加による姿勢の悪化、スポーツを行った際のクールダウン不足などが原因として挙げられています。

この遺伝的に発症しやすい場合が若年性腰椎椎間板ヘルニアの場合は曲者で、多くはこの遺伝的問題によって引き起こされるケースが多いと言われています。

CLIPという遺伝子が軟骨の成長を妨げ、軟骨が衝撃を吸収しきれなくなり、症状を誘発するとされているようで、このCLIPの量が遺伝によって決定されているため、CLIPが多い遺伝子は腰椎椎間板ヘルニアにかかりやすいと言われています。

若いうちに発症する腰椎椎間板ヘルニアは、通常のものより痛みが激しいとされています。若いうちは椎間板は内圧が高く、神経を強く圧迫してしまうため、中高年のものよりも痛みが強くなってしまいます。

さらに体が成長途中であるため椎間板の骨端軟骨が潤滑油の役割を果たし、椎間板そのものが飛び出て神経を圧迫するというケースも報告されています。

痛みが激しい分、保存治療で治すのも難しいケースが多く、若年性の腰椎椎間板ヘルニアになった際は、手術も念頭に入れておいた方が良いかもしれません。

このように生活態度や遺伝により発症が危惧されている若年性の腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアが高齢者の病気であると油断せずに、生活態度の改善などで予防を欠かさないようにし、不安に思ったら早めに専門期間に掛かるようにしてください。

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