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正しい入浴方法について


腰椎椎間板ヘルニアの治療では、リハビリをできるだけ多用するのがよいことです。また、リハビリは準備体操レベルのものでも構いません。あえて準備体操レベルに抑えておくのが最も効果的とも言えます。

腰椎椎間板ヘルニアの人はハードな体操や筋肉トレーニングをすると、どうしても筋肉が疲労してしまいがちです。また、腰椎にも負担を掛けてしまうことになり、腰椎椎間板ヘルニアの症状を悪化させてしまうこともあり、あまりよくありません。

また、準備体操やストレッチをするのであれば、入浴後が万全の状態と言えます。ストレッチは筋肉を柔軟に保つための体操ですが、筋肉がもっとも伸びやすいのが入浴後です。 腰の筋肉や太腿の筋肉を緩めることで、自律神経の作用を復調させるためにも高い効果があります。

また、湯船に浸かる時間はできるだけ長く用いるのがよく、5分ぐらい熱いお湯に浸かっているよりは、30分程度、適温で温めると温熱効果も長く続くことになります。

長く入浴すればするほど、腰椎椎間板ヘルニアの症状は楽になるのですが、30分の入浴は多汗症患者さんなどにとっては辛いと思います。

そのような場合、入浴時間を短くするのも方法ですし、本を読んだり、ラジオや防水テレビなどを活用すれば、長く入っていられるようになると思います。

また、お風呂好きな方に、長湯のコツを聞いてみるのもいいと思います。その他に、入浴剤なども効果が高いと言われますし、その色や香りを楽しむものだけでなく、温泉の効果があるものなどもリラックス効果が高まると言えます。

肩やふくらはぎなどの硬くなりがちな筋肉をお湯の中でマッサージしたり、ツボを刺激したりすることもお勧めです。

腰椎椎間板ヘルニアになると、腰周りだけでなく、ふくらはぎや大腿四頭筋、背筋などにも負担がかかりますので、その部分を自分でマッサージすることはとても良いことです。筋肉の緊張が和らげば、多少なりとも痛みが取れることがあります。

また、バスタブが狭い場合は、なかなか長湯できない場合もありますが、椅子などで工夫されている方も多いようです。

腰椎椎間板ヘルニアが消失するような効果は直接得られなくても、リラックスして神経の状態を改善したり、筋肉を温める効果はかなり高いと言えますので、時間的余裕をもって、入浴することはとてもお薦めです。

また、湯冷めには注意するようにしてください。いつまでも気温が低い場所にいると、血管や筋肉が萎縮してしまい、かえって逆効果になってしまうこともあります。

このようなことがないように、暖かい場所で体を拭いて、すぐに温かい格好になることが大事です。また、その後にストレッチをしたりして、できるだけリラックスした状態を維持するのが良いです。

また、腰椎椎間板ヘルニアの人が就寝をするときは、あまりやわらかくない布団で寝ることがお勧めです。また、頚椎ヘルニアなどの場合は、枕もあまり高くないものにすると、首への負担が軽減され、寝付きやすい状態を作れます。

もし、腰椎椎間板ヘルニアだけでなく、頚椎ヘルニアでも悩んでいる方がいれば、ぜひ参考にして頂ければと思います。

中川式腰痛治療法