対処法について



腰椎椎間板ヘルニアの症状が出た場合、その対処法としては、急性期では出来るだけ安静にすることが大切です。また、痛みがひどく我慢出来ないという場合には、早期の診断を受けることが最も良い方法です。

病院では、基本的に投薬やリハビリなどが中心となります。対処法でもっとも優れているのが、手術であると思っている方も多いようですが、手術が成功したからといって必ず完治できるとは言えません。

手術ではヘルニアをすべて取り去ってしまいますので、動作による負荷へのクッションの役目を果たす椎間板がなくなってしまい、外からの力を上手く吸収できなくなってしまうことが充分に考えられます。

この反面、腰椎椎間板ヘルニアは自然治癒で充分に治すことができるということが分かっていますので、痛みに耐えることは大変であっても、出来る限り、自然治癒を試行するほうがいいと言う医師や患者さんは大勢いらっしゃいます。

保存療法において痛みが大きいという場合に即効性に優れているものとして、ブロック注射があります。神経に直接局所麻酔薬を投与し、血行を高める効果にすぐれ、自然治癒の力をアップさせる効果も高い方法です。

また、整形外科では、健康保険が適用されるため費用が安く抑えられるというメリットがありますが、長期間の治療になればそれだけ治療費もかさみます。このことから鍼灸や整骨などを選択される方もいらっしゃいます。鍼灸は東洋医学の代表ともいえる治療方法です。

東洋医学の概念である気や経穴、経絡などを用い、患部を中心として全身の気の流れを改善させることができます。外圧が少なく、高齢者の方でも安心して対処法として用いることができるのも利点です。健康保険の適用についても条件つき一部可能となります。

また、接骨院は日本では古来の手技ですが、多くの方が腰椎椎間板ヘルニアの治療として役立てられています。その他にも、マッサージやカイロプラクテイックなどが対処法としてよく用いられます。

中川式腰痛治療法